2025.12.12

第41回(2025年12月7日)開催報告

全体報告

 〇JICAマガジンと「日曜日の学び舎」(栃木ケーブルテレビ)
 JICA筑波が、蔵の街校の紹介記事が掲載されたJICAマガジン(2025年12月号)を50部も贈呈してくれた。朝のスタッフミーティングと全体ミーティングで全員に配布した。外国人学習者にとって日本語の文章は理解が難しいだろうが、様々な写真が蔵の街校の楽し気な様子を伝えてくれている。9月末の開催日に撮った集合写真、なんか嬉しそうな2人の社会人学習者、スタッフSと中学生Kの真剣な学習のまなざし、笑顔の中学生と高校生のバングラデシュの姉妹、アコーディオンを手に優しい表情で語り掛けるTとギターを手にそれを見ている自分、紙芝居の作成に取り組む小学生とスタッフ、紙芝居の1枚の絵、白板に何か一生懸命書きこんでいる小学生、紙飛行機を飛ばして遊んでいる小学生と自分、栃木県公立中学校教諭の素敵な笑顔、ネパール語とシンハラ語の可愛い表紙も・・文末には「26年4月には、栃木市で待望の公立夜間中学が開校予定。公立との連携を模索しながら、田巻さんの挑戦は続く」と締めの言葉が書かれている。「挑戦」というよりも「可能性」のほうがしっくりくるかな。蔵の街校のような楽しい学びと交流の場をもっと多くの人に体験してもらいたい、そのためには、自主夜間中学の特徴や魅力を様々な形で発信していくことが問われる。
 とても良いタイミングで栃木ケーブルテレビが蔵の街校の様子を描いたドキュメンタリー「日曜日の学び舎」を製作してくれた。ネット上の「コミチャンからのお知らせ」には、「誰でも通えて学べる。インターネット上の学校やオンラインセミナーの時代に顔を合わせて学びを深めようと自主的に生徒と教師が集まる学校がある。そんな学び舎を紹介。是非ご覧ください」と書かれている。そして、12月1日(月)から1週間毎日2回放映されたことが分かる。この日は、振り返りのミーティングでみんなで鑑賞した。自分や友達が画面に登場すると、歓声があがる。恥ずかしそうな表情をする人も・・自分はすでに2回観ていたので、鑑賞している皆の表情などを見ながら楽しんでいた!そして、鑑賞後の大きな拍手パチパチ!!
 マガジンも「日曜日の学び舎」も蔵の街校が1年経過したタイミングで出されて、本当に記念となるものを作っていただいたと感謝している。
 〇12月7日(日)午後、日本学術会議第26期・多文化共生分科会で10分程度自主夜間中学について語る機会があった。様々な人が学び交流する自主夜間中学の特徴や意義を語ってほしいという依頼を受けた報告であった。本番は来年2月で時間はおそらく同じ10分、学習者とスタッフ双方にとっての意義、楽しさ、魅力をどのように語るのか、考え続けていきたい。この点について、2人のスタッフが「スタッフの意識」についてとても興味深い大きなヒントを当たてくれた。

 「次第に慣れてくると、不思議なことだが、夜間中学に行くのが何だか楽しいのだ。私自身が自由になれたような気がしてきた。多様性、と言っていいのだろうか、多様な場での自由さは発見できた気がする。そして今更だが、このような多様性は本来私たち日本人の中にこそ認められるべきものであるという「新たな」再発見を私は手に入れつつある」。

 「一対一の関係性は、学習者とボランティアの対話によって希望に沿った内容の選択がなされていると思います。この時は、ボランティアの内面には充足感があふれていると思われます。・・学習者に対するイメージは人それぞれであり、各人がそれまでに身につけたその国のイメージのフィルターを通して見てしまうことはやむを得ないと思います。それが、国と国の関係性が順調でない国であるケースも当然あり得ると思いますが、そもそも個と個の関係の中で学習するということであればそのような感情がたとえ少し湧いたとしても意味のないものであると認識が変わっていくと思います。それはなんらかのメディアや外的な要因で得ていたイメージが消える瞬間でもあります」。
 多様性、一対一あるいは個と個の関係。考えるポイントはたくさんある。自主夜間中学をどのように伝えていくか。ここは「挑戦」か。(T)

<小学生>

 なんと・・・今日の参加はふたり。
 同時間に 『International Festival!!』が栃木市内で行われていて、そりゃそっちに行くでしょう。すっごく楽しそうだもの。。。仕方ないよね。
 では気を取り直して二人でフェスに負けないくらい盛り上がっていくゼーット!!
来てくれたのは来日間もない6年生と年少さん。前回やったクリスマスカードを作ろう!と提案するときっぱり「NO!」・・「え?」・・「いきなり拒否?」
 この6年生の子はとっても明るくてポジティブで楽しい子 その分自己主張もしっかりしていて嫌なものはイヤとはっきり言える子。それはとっても良いこと、大切なことです。勿論ここは学校ではないので強制的に何かを行うことは絶対にありません。だからカード作りはやめる事にしました。そしてカードに使おうと思って準備した折り紙を使って簡単なサンタクロースを折る事にしました。折り紙は初めてではないものの珍しさもあったのか喜んで折り始め沢山作ってくれました。コレを毛糸で繋げてガーラントにしようと準備したのですが、彼女、ホチキスで横並びに繋ぎはじめました。なるほど!それも良いね!と話した時に、はたと思いつきました。コレ王冠になる!平面から最後を繋いで輪にし、大きさを調整し彼女の頭に乗せると・・ワオ!似合う〜〜!サンタの王様!!本人も喜んでかぶり続けてくれました。ここが大切です。折り紙の王冠をかぶり続けて笑顔になる純粋さ、素直さ。今時の日本の小学6年女子でコレを喜んでかぶり続けてくれる子が何人いるでしょうか。願わくばこのまままっすぐに大人になっていって欲しい。彼女の強さと素朴さに大いに心惹かれる応援者なのであります。
 さて、せっかく王冠にしたのならもう少し煌びやかにしよう!とキラキラシールを下品にならない程度?付けて装飾完了!今度は絵を描きたいと言う事だったのでクレヨンやポスカを使って空、川、家、木、人・・心理判定士が行うテストみたいですが汗・・を描いてそれを指さしながらネパール語を教えてくれました。「ガ?」×「ガッ?」×「ンガッ?」×・・発音が難しくて彼女、なかなかOKを出してくれませんでした。教えてもらうとわかる、教えてもらうことの難しさ!自分は同じように発音しているつもりでも違うと言われ、何が、どこが違うのかわからない汗。あーこの子達は毎日これを味わっているんだなぁ。日本語は世界一難しいらしいから、もっともっと苦労しているんだろうなぁ。と思うと更にまた、愛しさと応援したくなる気持ちが込み上げてくるのでした。
 そんなじっくりと一人に関わった時間はとても貴重で良い時間になりました。(どちらが学びに来ているのかわかりません汗)いつもの常連さんは日本語の会話も理解も日本人のそれとあまり変わらないので、いままで感じることが少なかったことでした。子どもたちは(勿論大人もでしょうが)楽しいことが大好きです。楽しさを存分に味わいながら日本語をはじめ、文化や習慣などに慣れていって欲しいなぁと、そしてできれば日本人の心許せる友だちを作って欲しいなあと、心から思い、願う応援者なのでした。(H)

中高生クラス

 今回参加の4名も、学齢経過のBさん(ネパール)、中3Hくん(パキスタン)、中1Kくん(フィリピン)、中2Tくん(中国)、と多彩です。以下、それぞれ受け持ったスタッフからの報告です。

 ◯ 今回、栃木女子高校JRC部員2名は、17歳の女の子のひらがなの学習を手伝わせていただきました。
 ひらがなが分散されている紙を使用し、どのくらいの時間でひらがなを見つけられるかのタイムアタックを行いました。ひらがなということで他の学習より容易に教えられると思っていたのですが、日本人であっても ひらがなを一から教えることは とても難しいことなのだと、今回のボランティアを通して痛感しました。
 また、全体の雰囲気として とても楽しい環境で学習が行われていると感じました。私自身、堅苦しい勉強が苦手なことより このように楽しい雰囲気で学習ができると毎週来たくなりました!
 他にも、最後の学習成果発表で講談風に那須与ーを読むのをハリセンを使って音を一緒に出したのも、普段の学校では味わえない事を体験することができて楽しかったです。今回の体験をきっかけに どんどん参加して もっとみんなのスキルと共に自分のスキルも上達したいと思いました! (栃木女子 M,T)

 ◯ 7日の授業報告します。生徒はパキスタンの高校受験希望の中学生です。英語、数学とも、学力は高いのですが、入試問題文の日本語が難解で解答誤りが生じる恐れがあるようです。更に、国語問題の読解力が問題視されます。日常会話は日本語検定N2を取得していると言っています。公立校のボーダーライン上でしょうか?
 英語、数学をふくめ、問題文の日本語理解が鍵とおもわれます。面接、作文はなんとかなると思いました。今後のご支援宜しくお願いいたします。(M)

 ◯ 今回は中学1年のKさんを応援し、主な学習事項は、おうぎ形の「弧の長さ」と「面積」を計算するというものでした。分数の約分をときに間違えますが、指摘すると気がついて自ら訂正できます。また、Kさんから希望があり、私が作成した補充問題にも取り組みました。
 最後は、これまでに学習した60度と90度の角の作図の仕方を確認復習してから、応用問題として75度の角をどう作図するかについていっしょに考えました。明日は学校で数学の試験があるそうです。健闘を祈ります!(S)

 ◯ Tくんとは初顔合わせ。今日の学習希望は「平家物語」那須与一の音読でした。彼の話し言葉のイントネーションがとても自然だったので、最初は暗唱を目標として設定しました。でもそこは口語とはリズムの違う古文。地道に復唱練習を繰り返してくれましたが、教科書冒頭の4行分でも来日1年余りの身には無茶ぶりだったようです。
 ならば、と始まった張扇づくり。Tくん、何が始まったかと、手伝いながらも少々戸惑い気味。
 「帰りの会で、張扇の合いの手を入れながら講談風に音読を発表しよう!」という後出し提案を照れながら受け入れてくれました。暗唱する目標は撤回したものの、そこからがTくんの本領発揮。帰りの会の本番では緊張するだろうから、手元にカンペを用意しはしましたが、彼はあきらめずに暗唱をやり遂げました。(拍手!パチパチ。)
 本番では栃女の二人が、即席の講談に合いの手の華を添えてくれました。今回に味をしめたので、今度はいっしょに群読してみたいなぁ。
 蔵の街校寄席、講談「那須与一」の一席、これにて読み終わりでございます! (T.Y)

社会人クラス

 〇学習者 17人  全体の支援者 15人。バングラデッシュ人10名 中国人2名 日本人1名 インド人1名 インドネシア人1名 フィリピン人1名 ネパール人1名
 今回はTさんが休みなので合唱は中止になった。
 3人の女子高生が参加してくれた。溌剌とした3人の笑顔が教室を円やかに包んでくれた。3人は高校1年生とはっきりと口にし、ボランティア活動に興味があるという。さらにSDGS活動にも取り組んでいるとか。高校1年生で社会活動に目を向けて活動しているとは素晴らしいことだとエールを送りたい心境になってきた。彼女たちの活動の輪がますます広がっていくことを願うことにした。3人は全体のミーティングでも前に出て自己紹介をした。頼もしい限りだ。これからも女子高生の参加を切望する。
 今回もKさんとルーティーンの固い握手を交わした。交わしたあと「元気ですか」とかけてきたので、直ぐに「元気です」と返した。何気ない会話だが大切な言葉と捉えている。
 いつも支援しているTさんが休みなので誰に支援してもらおうかと思案する。Kさんは来年7月にN5を受験するので闘志を燃やしている。特に漢字の練習に力を入れている。教材室から漢字の本を持ってきてKさんの目の前に置いたらすぐに開いて中身を確認していた。誰も支援する人がいなければ支援しようと思っていた。学習が始まるとKさんを支援してくれる人はいない。躊躇しているとTさんがいつの間にかKさんの支援に駆けつけてくれたので安堵した。
 Kさんの左には前回来てくれたインドネシア人のFさんが固まっていた。「来てくれたんですね」と声を掛けると柔らかな笑みを浮かべた。柔らかな笑みからFさんもKさんのように続けて来てくれそうな気がしてきた。前回はSさんが支援をしてくれたので今回も支援をしてもらうとしたら、すでにFさんの隣の席に座って学習を始めようとしていた。
 学習が始まると前回と同じようにバングラデッシュ人がなだれ込むように入ってきた。あまりの多さに一瞬怯んでしまった。前回は5人だったがさらに新しい5人が入ってきた。教室はバングラデッシュ人で溢れてしまった。とても支援者が足りなくなってきた。前回はTさんとIさんが教材室に移動し支援してくれた。2人の熱のこもった支援に感動を覚えた。今回はIさんが休みなのでどうするかTさんと話し合った。Tさんは新しい資料を用意してきたので前回支援した5人を支援したいとのことだったのでお願いすることにした。早速教材室に移動していった。覗いてみたら、今回は家族の紹介を始めていた。
 「わたしのかぞくは、ちち、はは、あに、の5にんかぞくです」
 「わたしのかぞくはちち、はは、あに、あに、あに、あに、あにの8にんかぞくです」どんどん家族の紹介がすすんでいった。とにかく家族の多さに驚いた。日本では人口減少をたどっているのにうらやましい限りだった。これからあらゆる職場や現場で人手が足らなくなってくるのは目に見えている。彼らの支えが必要になってくるのは間違いがないと深読みをした。
 新しく来た5人のバングラデッシュ人はまだ日本語が殆ど話せない状態だった。名前を書いてもらうとしたら何とかゆっくり書いてくれた。対面の支援はとても無理なのでどうするか思案していたら、Fさんがスーとやって来て支援を買って出てくれた。Sさんは海外での経験が豊富なので馴れているのではと判断した。Fさんの支援は大学院生のKさんが引き受けてくれた。
 N4のZさんの支援はIさんが引き受けてくれた。以前に支援をしてくれたことがあるからだ。Zさんもほぼ毎回参加している。学習の状況を覗いてみたら文の文法の問題を解いていた。あした( )あります。カッコ内に①じけん②しけん ふたつの中から選ぶ。あと1問は次の電車は( )です。①とくきゅう②とくきゅ③とっきゅう 3っつの中から選ぶ問題だ。2問とも解けた。どんどん日本語のレベルが上がっているのが確認できた。
 もう一人のN4のAさんはSさんに支援してもらった。Aさんは日本語の会話は滑らかだ。何回か支援したことがある。その時は子供の会話から学んでいると口にしていた。ある人は毎日テレビを見て覚えたと言っていたのを思い出した。学ぶ方法は1人1人違っていていろんな形があっていいのではと納得する。
 殆ど参加している中国人のPさんと支援者のNさんは早々と中高生の教室に移動していった。殆ど休まずに学習に取り組んでいた。二人の真剣さがジンジン伝わってきた。
 中国人のTさんは新しい歴史の教科書を携えて入ってきた。Tさんは前前回と前回の2回休んだ。理由は上海から妹が来たので京都と大阪に旅行に行ってきたと緩い笑みを浮かべた。何処に行っても旅行客でいっぱいだったとまだ旅行の余韻が残っているように弾んでいた。やはり中国人にとって京都は一番人気のスポットと明かしてくれた。大阪ではたこ焼きを頬張ったと更に笑みを膨らませた。教科書を開いて読み始めても旅行の思い出が噴き出て上滑りしなかなかページをめくることができなかった。
 後ろの席には日本人のMさんがいた。女子高生が支援していたがいつのまにか姿がなかった。Mさんは難解の漢字に挑んでいた。誰も支援する人がいなければと後ろに振り返りながら支援をすることになった。するとTさんが「わたしも漢字をやりたいから一緒にいいですか」とTさんも加わって学習することになった。
 「公達、羽衣、半纏、兵児帯、白粉、月代、合羽、杮落とし、一入、入水、方舟
一矢、相殺」とかなり難問ばかりだ。
 「日本人はこんなに難しい漢字が読めるんですか。すごいですね」Tさんが前のめりになり赤い声を発した。「こんな漢字は難しくて日本人でも読めないですよ。外国の人が読めなくて当たり前です」
 「でも読めたらかっこいいですよね」とかなり乗り気だった。
 すると「この字は何と読むんですか」と口にした。「合羽」の文字に興味があるのか教えてくださいと迫ってきた。「かっぱ」と読みます。「かっぱですか」と何かこころ当たりでもあるように首をひねっていた。するとMさんが立ち上がり「雨の日に着るものです」と説明をした。
 「あぁ、あめの時に着るんですね」と直ぐに理解をしてくれた。「かっぱはこういう字なんですか」と感激しうなずいた。もしかして雨の日に傘ではなくかっぱを使っていたのではと深読みをした。
 再び女子高校生が来てくれた。するとMさんのケイタイの画面を開き設定の操作を始めた。Mさんが頼んだのかもとよんだ。設定がひと段落をしたところで女子高生も難漢字の読みに加わってくれた。
 「羽衣、浴衣」と続けて読んでいって「白粉」で止まってしまった。
 「しろこなでいいんですね」と声を上げた。
 「しろこなと読んでも間違いではないと思うけど、難漢字だからおしろいと読むのと答えると、「あっ、そうか、おしろいか」と苦笑した。
 また「合羽」で止まってしまった。
 Tさんが自信満々に「かっぱです」と答えた。勝ち誇ったように燥いだ。歴史教科書はあまりできなかったが女子高生も加わって難漢字で盛り上がった。
 学習時間が少なくなってきたころに初めてきたバングラデッシュ人の支援をした。Sさんがパソコンの設定で離れていたからだ。
 最初に「わたしはKです」と名乗った。すると「わたしはPです」「わたしはJです」と学習者が次々に名前を口にだしていった。日本語で名前を発する顔が一斉に向かってきた。どの顔も必死に映った。
 学習が終わってからTケーブルテレビで流されたKの街J中学のドキュメンタリー番組を見た。授業の様子がいろんな角度から撮られていた。どの顔も学習にのめり込むように映っていた。「うぁ、うつっている。うつっている」と子供たちは大騒ぎで見ていた。
 画面から何か柔らか重々しさが伝わってきた。(K)
 〇今回私が担当することになったのは、先月来日したばかりのバングラデシュ人男性の五人。Pさん、Jさん、Aさん、Piさん、Rさん、Jさん以外は同じアパートの同室で生活しています。私が過去に担当してきた方々は、母語以外に英語も話すことが出来たため、テキストの日本語会話の意味を英語で説明する事が出来たので、比較的スムーズに日常会話を学習することが出来ました。一方で、彼らは日本語学校にも通っていますが、日が浅いために五十音を読むことが出来ません。頼みの英語はかろうじて単語が通じる程度。なかなか手強そうな五人ですが、みんなニコニコしていて仲良くワチャワチャ楽しそうな感じが伝わってきました。私も日本語、英語以外にスワヒリ語という東アフリカで使われる言語の話者なので、新しく言語を学ぶ大変さは理解していると思っていたが、あらためてひらがな・カタカナ・漢字を見ると、気が遠くなるような習得への道のりを感じました。今回は終了時間が早めに設定されていたこともあり、五十音やあいさつ等ではなく、数字の読み方のみに集中して学んでもらいました。外国での生活で見過ごされやすいのが、実はこの数字の読み方・使い方で、物の値段やお金、時間の言い回しや日時や住所、電話番号など日常生活に必要不可欠であるにも関わらず軽く扱われるため、意外と多くの失敗をしてしまいます。日本の生活に早く馴染んでもらうためにも、特殊な言い回しのある数字も含め、数字をきちんと覚えて欲しいなぁと思います。(S)